産科麻酔学及び周産期医学に関連する基礎・臨床研究発表、会員相互の知識の交換、国内外の関連学会との連携協力を通じ、周産期医療の発展と質の向上に寄与することを目的とする学会です。

日本産科麻酔学会(JSOAP)

会長挨拶

海野信也理事長 会長 海野 信也

2014年より日本産科麻酔学会の会長を担当しております北里大学医学部産科学の海野信也と申します。本学会の沿革と今後の方向性について、少し述べさせていただきます。

日本産科麻酔学会の前身である「無痛分娩研究会」は1961年に発足し、その機関誌「分娩と麻酔」は1963年に発刊されています。その後、1994年の「分娩と麻酔研究会」への名称変更を経て、2008年「日本産科麻酔学会」として再出発をしました。本学会の目的は、「産科麻酔及び周産期医学に関連する基礎・臨床研究発表、会員相互の知識の交換、国内外の関連学会との連携協力を通じて産科麻酔学、周産期医学の進歩普及を図り、もって周産期医療の発展と質の向上に寄与すること」とされており、これまで産科医と麻酔科医が手を携えて、会の運営を行ってまいりました。


【学術集会について】

近年は年1回学術集会を開催しています。長期にわたり毎年横浜で開催していましたが、2012年以降は、年度毎の学術集会長により運営されるようになりました。近年の学術集会は以下のように開催されています。

  • 第116回 2012年12月8日−9日 学術集会長 埼玉医科大学総合医療センター産科麻酔科 照井克生
  • 第117回 2013年11月30日 学術集会長 北里大学医学部産科学 海野信也
  • 第118回 2014年11月23日−24日 学術集会長 北里大学医学部麻酔科学 奥富俊之
  • 第119回 2015年11月28日−29日 学術集会長 順天堂大学麻酔科学ペインクリニック学 角倉弘行
  • 第120回 2016年11月26日 学術集会長 順天堂大学産婦人科学 竹田省
  • 第121回 2017年11月18日(予定) 学術集会長 関西労災病院麻酔科 上山博史

【会員数について】

2017年4月の時点での会員総数は646名で、そのうち産婦人科医が303名、麻酔科医が323名、助産師・看護師が20名という構成になっています。

わが国では、欧米諸国と比較して無痛分娩の頻度が低い状況が続いておりました。本学会はこれまで、わが国での無痛分娩の普及啓発、帝王切開の麻酔を含む産科麻酔全体の技術的向上と分娩の安全性の向上を中心とした活動を行ってきました。近年、無痛分娩を希望される妊産婦さんが明らかに増加してきており、それとともに安全な無痛分娩を提供可能な医療体制の確立の必要性が高まっています。本学会は、産科麻酔という産科学と麻酔科学の間の境界的領域を担当し、産婦人科医と麻酔科医が学術面を含め切磋琢磨することのできる事実上唯一の学会です。わが国の産科医療、周産期医療の発展のために本学会の果たすべき役割は非常に重要になりつつあると認識しております。今後もわが国の産科麻酔の向上と安全性確保のために、より一層の努力を続けてまいります。皆様のご指導、ご支援をお願いし、ご挨拶とさせていただきます。