Q5.脊髄くも膜下硬膜外併用鎮痛とはなんですか?

図4をご覧ください。脊髄は硬膜という膜に囲まれた袋に入っており、その袋の中が脊髄くも膜下腔という場所です。 したがって、ここは硬膜外腔よりも脊髄に近いところにあります。 硬膜外鎮痛の他に、脊髄くも膜下鎮痛も加えて鎮痛を行う方法を、脊髄くも膜下硬膜外併用鎮痛といいます。硬膜外鎮痛法を応用した方法ですので、広い意味での硬膜外鎮痛法に含まれます。

脊髄くも膜下硬膜外併用鎮痛では、硬膜外鎮痛を始めるときにまず脊髄くも膜下腔に少量の鎮痛薬を投与し、その直後に硬膜外腔に細い管を入れます。 硬膜外麻酔のみで行う鎮痛法に比べて効果が早く現れ、数分後にはある程度の鎮痛効果が感じられます。 硬膜外鎮痛と脊髄くも膜下硬膜外併用鎮痛を比較した研究では、鎮痛効果が現れるまでの時間の他には2つの方法にはそれほど大きな差はないという結果が出ています(※1)。

※1. Simmons et al. Cochrane Database Syst Rev. CD003401,2007