Q3.局所麻酔とはどのような方法ですか?

お腹の皮膚や子宮のからの痛みを伝える神経は、体の他の部位からの神経と合わさり、背骨の中にある脊髄という神経の束に向かって集まります。 脊髄は硬膜という膜に囲まれた袋に入っており、その袋の中は脊髄くも膜下腔という場所です。また硬膜のまわりは硬膜外腔と呼ばれます(図4)。 局所麻酔では脊髄くも膜下腔や硬膜外腔に薬を注入します。 注入された薬は脊髄くも膜下腔の中にある神経や硬膜外腔の周囲にある神経に作用し、お腹の皮膚、子宮やその周辺の内臓からの痛みを伝える神経をブロック(遮断)します。 よって意識があっても(目が覚めていても)手術中に痛みを感じることはありません。

局所麻酔は帝王切開を行うときには第一選択の麻酔の方法です。 局所麻酔には脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔、それからその両方を組み合わせた脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔という3つの種類があり、施設や麻酔担当医の方針、お母さんの状態などを考慮したうえで、そのうちの1つが選ばれます。 一般的には、脊髄くも膜下麻酔または脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔のどちらかが行われます。以下に2つの局所麻酔法についての説明をします。